要杏とかいう酒好きレンタル彼氏に会ったらいい彼氏すぎた話

WarmRelationに入る前から、キャストさんのツイートやブログを見ていて一際個性を発揮していたのが要さんだった。
キャラを作らず自分を偽らず、誠実でありながら素で真面目にふざける感じがクセになる。
彼の文章にはウソや脚色がない。
正直な上でユーモアがあるので読んでいて面白く、どきどき「ド底辺レンタル彼氏ですが」など自虐しているのも共感を誘う。
僕がキャストになってからは何度かリプライやツイキャスのコメント欄で交流はあったが、実際に会ったことはなかった。
しかしある日、要さんからDMが届いた。
「明日、夕方くらいからご飯に行けたらと考えているのですがいかがでしょう」
嬉しかった。即答で了承した。要さんのキャラが好きで会いたいのが伝わっていたのかもしれない。
ツイートのみならずDMでも決して絵文字やビックリマークは使わない。それでいて冷たい印象はなく、相手への気遣いや余裕も感じられる。
すぐに当日を迎えた。
上野で合流

要さんの仕事が終わり次第上野駅で待ち合わせることになった。
まめに連絡をくれ、時間に余裕を持って待ち合わせ場所に来てくれた。
スーツ姿の要さんは、背が高く思った以上にイケている。
営業職だからか爽やかで声は優しく力強い。何より話しやすい。
年齢は1つ下だが、頼れる人だとすぐに感じた。
「自分、写真写り悪いんすよ」
それは事実だった。
写真でもイケメンだが、なぜか実物の方がイケメンという逆写真詐欺を起こしている。
そして褒めると照れるシャイな感じが、人に好かれる素質を証明していた。
ちなみに全然オラついてないのでご安心下さい。
飲み放題の居酒屋へ
「今日車じゃないですか?カフェって言ってましたけど、暑いんで酒飲まないっすか?」
仕事終わりでとにかく飲みたい要さんに賛同し、アメ横方面に向かった。
16時頃だったのでやっているお店は少なかったが、仲町通り付近に飲み放題1500円の居酒屋があり、テキトーに入ることに。
他にお客さんはおらず居心地は良い。
飲み放題2人分でお願いし、タッチパネルで要さん推しのアロエサワーを頼んだ。
浴びるように何杯も飲んでいた。

「明日仕事っすよー」なんて言ってポジティブながら少し疲れも見え、仕事終わりのサラリーマンのイメージそのものだった。
お互いの趣味や他愛のない話はあまりせず、徹頭徹尾レンタル彼氏の話を共有し合う。
いや、お互いサッカー好きでその話とかもした。要さんは久保選手も活躍するソシエダをメインにラリーガを見ているらしい。
彼は指名をもらった経験もあり、あえて尖ったブログを書いている印象もあったがそれにも意図があった。
思っていた以上にレンタル彼氏に対して真面目なことにギャップを感じた。
レンタル彼氏に何が求められていて、そのために自分たちは何をすべきかを的確に分析し、いとも簡単に論理立てて説明する。
(詳しい内容は略)
普段営業の仕事をされているのでコミュニケーション能力に長けているのは必然かもしれないが、ここまでとは驚いた。僕の熱意ではまだ足りないことに気づけた。
2時間制だったが余裕で時間オーバーしており、ひとりあたり2品以上注文する必要があったのだが3品しか頼んでおらず、最後はたこわさで強制終了させた。
早速仲良くなれて楽しい時間だった。
柴崎は飲み放題なのに飲むのが遅すぎて1杯しか飲めなかった。もったいない。
僕は相手に合わせる性格で、居酒屋に普段行かないので単品にすることすら思いつかなかった。
秋葉原で写真撮影
要さんが誘ってくれて、秋葉原方面で写真を撮り合うことになった。綺麗な写真スポットがあるらしく案内してくれるという。
カメラを持ってくればよかったのだが、うっかり家に置いてきた。
でも要さんのスマホカメラの画質が綺麗で助かった。

要さんのおすすめスポットでお互い撮り合うのだが、写真は素人の僕なんかよりずっと上手い。下からのアングルも多用し、向きや位置なども指示してくれた。
19時前で人の行き来も多かったので、ある程度撮ったところで上野方面に戻る。
その道中も会話が弾んだ。
「ここの甘酒めっちゃ美味いっす」
目の前にあった『天野屋』というお店に行ったことがあるらしく、おすすめしてくれた。
まじか。甘酒を含めた発酵食品大好きで家で味噌を作っている柴崎は、絶対行こうとスマホにメモを取った。
少し歩くと要さんが別のお店に反応する。
「ここさっき言ってたおにぎり屋さんですよ」
今度は『江戸むすび』というお店だ。
ぼんごと権兵衛しか知らない僕には興味しか湧かなかった。どうやら安いし美味いらしい。
御茶ノ水を含め、この上野〜秋葉原エリアは全部網羅していた。
アメ横のミートサンドを食す
そういえば要さんといえばグルメ王だ。
インスタにはデカ盛りラーメンやハンバーガーの投稿で溢れている。
さっきも甘酒のお店やおにぎり屋を教えてくれたように、都内のおいしいお店は知り尽くしている。
「デートで行くお店迷ったら言ってください」
親切極まりない。ありがとうございます。
僕も調べはするが、実際に行ったことがあるお店は少ない方だと思う。
その点、足を運んだ一次情報を提供してくれる要さんは信用できるし、その数も膨大なので期待ハズレになることがない。
この日はアメ横のミートサンド屋さんに連れて行ってくれた。
健康志向で神経質な僕に配慮して「ジャンキーっすけど大丈夫ですか?」と確認してくれた。
せっかくの機会だし、何より要さんが好むものなら期待ができるから食べたいと思い一緒に向かった。
ミートサンド1個550円。普通に安い。
ミックスナッツも頼む要さん。
外だが夜なのでこの時期でも程よく涼しく、このアメ横の雰囲気を味わいながら食べれるのが嬉しい。
「自分持ってくので、座ってていいですよ」
相手ファーストでさらっとそう言ってくれた要さんが、何だかかっこよく思えた。
そして地面に置いたカバンを椅子に置けるように促してくれた。気遣いができてすごい。見習いたい。

ラムコークで乾杯してから、熱々のミートサンドにかぶりついた。おいしい。
普段は小麦を抜いていて豆腐と味噌と米と梅干しばかり食べている柴崎には新鮮な味だ。
居酒屋で飲んでる要さんを撮ったかわりに今度は柴崎の食べてる姿を撮ってくれたのだが、ちょっとヤバい顔をしているので燃やしておいた。

それはいいとして、今後どうやってレンタル彼氏を認知してもらい、自分たちに注目してもらい、成約に繋げるかを真剣に話し合った。
現実を正確に把握した上で問題点を明らかにし、より効果的なアプローチを順序立て噛み砕いて説明する。その姿は23歳とは思えない大人だった。優秀な人は成長が早い。
WarmRelationで一緒に活動していく上で、今後に向けて多くのアイデアが生まれて大きな収穫だった。

そして要さんは言う。
「柴崎さんのいいところって、肯定するところなんすよ。今日話していて一回も否定してないですよね。利用してくれる女性って悩みを抱えていたりで、肯定してくれることを求めているので指名くると思います」
目の前の相手をよく観察し、長所を見つけて前向きに言葉にして伝えてくれた。そこには単なる褒め言葉とは違った心に刺さる重みがある。素直に感謝したい。
女性も要さんと会った際はきっと良さを見つけてくれるし、励みになるに違いない。
時間を確認するといつの間にか9時近くになっており、キリのいいところで退店し上野駅まで歩いて解散した。
男同士だとつい下品になりがちだが、要さんは違った。最後まで紳士で真面目だった。エロい話とかしてなかった。
てことで要さんレポート終わります。
※チンピラに見えますが会ってみると笑顔が多くて親しみやすく、一緒にいて楽しい人です