今ここにある時間のこと。

 

儚くも鮮やかな季節が、今年も過ぎていきました。

 

2026年。
今年の桜は、どこか生き急ぐように咲き、そして散っていった気がします。

毎年、この季節になると自然と足が向く場所があります。

 

今年も、ここに来た。

日本三大桜、

三春滝桜


樹齢1000年を超えるその一本は、ただ静かにそこに在り続ける。

咲いて、散る。

それだけの繰り返し。

けれど、その“それだけ”に積み重なった歳月が、人の心を動かすのではないか。

 

灯りが落ちる瞬間。

浮かび上がる姿が、音もなく闇に溶ける。

その一瞬すら美しいと思わせる。

 

会津鶴ヶ城


厳しい冬を越えた桜たちが、何事もなかったかのように春を告げる場所。

凄惨な歴史の上に、今ここにある美しさ。

その対比に、人は足を止めるのかもしれません。

 

それらはどれだけ美しくても、やがて散る。

変わらないものなんてない。

それは、人もまた然り。

 

だからこそ。

今、この瞬間にしか生まれない価値がある。

誰かと過ごす時間も、

心がほどける会話も、

選ばれなければ、僕はそこには存在しない。

  

春が去り、新緑へと移ろう頃。

限られているからこそ、今、命を燃やすこの瞬間、誰と過ごすかで残るものは変わることでしょう。

 

大切にしたいと思えるような一瞬は、刹那に過ぎていくのかもしれない。 

けれど、それをいつか振り返ったとき、あなたの人生に静かな輝きを添えると信じます。

 

今ここにある時間のこと。