レンタル彼氏として一年

こんにちは。レンタル彼氏の桐生 樹です。

ご無沙汰しています。

2025年6月20日に活動を始めて気付けば1年が経ちました。
振り返れば、本当にあっという間の1年でした。たくさんの出会いがあり、たくさんの経験をさせていただきました。
活動を始めた頃は、レンタル彼氏という仕事の価値を探していました。

▼活動1ヶ月時に書いたブログ

「レンタル彼氏にしかできないこと」

4ヶ月が経った頃には、「どう向き合うべきか」を考えるようになりました。

▼活動4ヶ月時に書いたブログ

「レンタル彼氏として4ヶ月。」

そして1年が経った今。

僕は、「人を幸せにするとは何か」ということを考えています。

本気で向き合うことが正義だと思っていた

僕は活動を始めた当初から、「本物の恋人のように大切にしたい」という想いを持って活動してきました。それは今も変わりません。

営業テクニックや駆け引きではなく、目の前の彼女様に真剣に向き合うこと。困っていたら力になりたい。嬉しいことがあれば一緒に喜びたい。できる限り本物の恋人のように接したい。そう考えながら、この1年活動してきました。

ありがたいことに、その想いを受け取ってくださる彼女様も多く、僕自身もたくさんの幸せをいただいてきました。

本気で向き合った先に見えたこと

本気で向き合えば向き合うほど、人の感情は動きます。
会いたくなる。もっと話したくなる。もっと一緒にいたくなる。それは自然なことです。でも、本気で向き合えば向き合うほど、別の感情も生まれます。

期待、依存、寂しさ。もっとこうしてほしいという願い。もちろん全ての方ではありません。ですが、人と人との仕事だからこそ、感情に線を引くことは簡単ではありません。

それはお客様だけではなく、キャスト側も同じです。実際に、本気でお客様を好きになり、この仕事を辞める選択をしたキャストもいました。正直に言えば、僕自身のお客様の中にも、一線を越えた感情になり、僕がその気持ちに応えきれず関係が終わってしまった方もいました。

それは悪いことではないと思っています。むしろ人の感情を100%コントロールするなんて難しい。
でも、その先はどうなんだろう。本気で向き合うことは正しい。けれど、短期的な幸せを届けたその先は?いつか関係が終わってしまった時、その人は幸せだったと笑ってくれるのだろうか。

そんな問いが、自分の中で少しずつ芽生えていきました。

活動を少し抑えていた理由

今年に入ってから、このブログを書くまで、活動を少し抑えていました。

理由は、先ほどの問いが自分の中で消化できずにいたからです。本業に集中していたこともありますが、活動そのものを継続するか考えていました。これからも同じ形を続けることが、本当に正しいのか。レンタル彼氏として、何を目指したいんだろうか。

以前の自分なら、ここまで考えなかったと思います。

目の前のお客様を大切に思うからこそ、その人の未来まで考えるようになっていました。

そんな時に見た光

そんな時、改めて気付かされたことがありました。僕のことを応援してくださる方々の存在です。
スマホの待ち受けにしてくださっている方、Xの更新がないと寂しいと言ってくださる方、月に一度、オンラインで顔を見るだけでも元気になると言ってくださる方。

そういう言葉をいただく度に、僕は不思議な感覚になりました。同じように本気で向き合ってきたはずなのに、本気の恋愛感情になる方もいれば、推しとして応援してくださる方もいる。

でもその一方で、僕の存在そのものが誰かの活力になっている。誰かが前を向く理由になっている。そんな方々もいてくれました。そこで初めて思いました。

本気で向き合うことは、恋愛感情を生み出すためだけのものではないのかもしれない。誰かの日常を少し前向きにすること、誰かの頑張る理由になること、そんな関わり方にも、大きな価値があるのではないかと。

この仕事が教えてくれたこと

そんなことを考えていた頃、あるお客様との出来事を思い出しました。

母の誕生日プレゼントに悩んでいた時のことです。

その方はデートの最中に突然、「これ、お母様に渡してください」とダイヤのネックレスをくださいました。もちろん受け取れないと断りました。するとその方は、「私からじゃなくて、自分が買ったって言って渡せばいいですよ」と笑いながら言うんです。なぜそこまでするんですか?そう聞いた時、今でも忘れられない言葉をいただきました。

「私は、あなたの周りにいる人にも幸せになってほしいんです。だって、あなたの周りが幸せなら、あなたも幸せでしょう?」

正直、当時の僕には理解しきれませんでした。今自分の近くにいる人でさえ、十分に幸せにできているとは思えなかったからです。それなのに、その先にいる関係のない人まで幸せになってほしいと考える。

当時の僕には、その感覚が分かりませんでした。むしろ以前の自分なら、その善意さえ「自分の評価を上げるためではないか」と冷めた目で見ていたかもしれません。

でも、その言葉はずっと僕の心に残っていました。

今振り返ると、この半年近く立ち止まっていた原点は、あの言葉だったのかもしれません。

人を幸せにしたい。

そう言うことは簡単です。でも僕はずっと、それは綺麗事なのではないかと思っていました。善意が善意で返ってくるとは限らない。利用されることだってある。

だからこそ、本気でそう生きるには覚悟が必要だと思っていました。それでも、その方は特別なこととしてではなく、朝起きて歯を磨くのと同じくらい自然にそれを実践していました。それって単純にすごいなと思えました。自己犠牲の上に成り立っているし、それを当たり前のように受け入れて生きている。感銘は受けましたが、今の僕が完全にその感覚になれた訳ではありません。それでも、この1年を通して出会った人たちのおかげで、僕自身の考え方は少しずつ変わっていきました。

自分のためだけに頑張るフェーズは終わった。これからは、自分に関わってくれる人たちのために頑張りたい。そんな風に思えるようになりました。

お客様、キャストの仲間、運営の皆さん。このWRで出会った全ての方々に、感謝してもしきれないくらい大きな学びをいただきました。

新しい挑戦へ

そんなことを考えていた頃、寺岡オーナーと真剣にお話しする機会がありました。

以前の僕なら、きっと理解できなかったと思います。

利益より先に人を勝たせること、人との繋がりを大切にすること、結果より先に、まず人と向き合うこと。

どこか綺麗事のようにも感じていました。でも、この1年で出会った人たちのおかげで、少しずつその考え方が理解できるようになっていました。気付けば以前よりずっと深い話ができるようになり、同じ方向を見ながら未来の話をするようになっていました。

そして、その対話の中で生まれたのが今回の挑戦です。

その想いに共感してくださり、新しいサービスに挑戦することになりました。

詳しい内容については、今後また違う形でお伝えできればと思っています。

最後に

1年前の僕は、レンタル彼氏の価値を探していました。

4ヶ月後の僕は、人と向き合うことの大切さを学びました。

そして1年経った今、人を幸せにするとは何かを考えています。

その答えは、まだ探している途中です。

それでも、この1年で出会った全ての方のおかげで、次の一歩を踏み出せるところまで来ることができました。

これからも目の前の人を大切にすることは変わりません。

その上で、もっと多くの人の人生を少しだけ前向きにできる存在を目指していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

WR 桐生 樹