新しい指標、101ページ目の出会いと決意
「今こんな素敵なサービスがあるんです!」
レンタル彼氏がテレビや雑誌の各メディアで取り上げられ、注目の新サービスとして隆盛を極めたのは昔の話
今やSNSやマッチングアプリの発展で出会いや人間関係は多様化、更には女性向け風俗の台頭などにより、昨今の世間ではレンタル彼氏なんてものは所詮はママ活だプロ奢られ屋だと一部で避忌の対象になっている。
SNSで「レンタル彼氏」と検索すれば「暇だしレンタル彼氏でもしようかな」「誰か時給100円でレンタル彼氏をお願いしたい」、更にはキャスト一覧をスクショに撮られ「これに金を払うとかまじ地獄」と、その扱いは笑いを誘うための冗談要素としての位置付けだ

いいねやDMをしようものならスクショを撮られて「レンタル彼氏からいいね来て草」と晒される
業界全体で見た時に、一部スターキャストはいるものの、コンテンツとしてはもはやすっかり日陰の存在だ。
そしてその影響はキャスト側にも波及していく
世間の見立て通りの印象を抱き、レンタル彼氏をママ活の延長、あるいは食事やデートをするだけの楽な仕事と捉えたキャスト志願者は残念ながらゼロではない
レンタル彼氏の活動はキャスト各々の裁量に委ねられ、キャスト同士の全体交流はおろか運営や既存キャストからのノウハウの伝授と言ったマインド育成の機会が設けられたことは、僕が2023年11月に登録してから今に至るまで一切記憶にない。
そのためマインドの育成もままならぬままサイトに写真掲載されたキャスト達のサービス品質の低下はある種の必然だった
顔整いが自慢で門戸を叩いたキャストが、思ってたんと違てたか知らんけど仕事に全く向き合えず、予約デートの当日に行方をくらませたこともあったと聞く
時間単価数千円を受け取り女性と向き合うことがどういうことか、キャスト個人の元々の素養に大きく依存している現状となっていた。
その状況を変えようとした1人の男がいた
現役レンタル彼氏・柴崎凌兵その人である
彼はそうした弊社の現状を憂れい、かつて自身が憧れた誉れある恋人代行業「レンタル彼氏」を取り戻したいと考えていた。
希薄だったキャスト同士の交流を強化し、CS向上のためキャスト個人のセンスに寄らない部分での「誰でも再現性のあるサービス」をメソッドとして打ち出しキャスト全体に共有しサービス品質の底上げを実施。
自身の仕事は毎回振り返っては改善点について周りに意見を求めて回り、カメラマンとして新人キャストの撮影に同行する際には、キャスト自身の魅力をどうすれば伝えられるか真剣に考え、新人に対し丁寧にこの仕事に必要なマインドを説いた
やる気はあるのに発揮する機会が得られていないキャストのために弊社の広報を一手に引き受け、全体の集客増加の施策を打ち出し実施
他店と違い、広告塔と呼べるキャストが不在である弊社、その抱える集客課題を自分ごととして捉え、キャスト全員に満足いくだけの依頼件数がないことに対して時には「せっかく楽しい活動を期待して応募して来てくれたのに申し訳ない」と僕なんぞの前で心を痛めていた。
ポストの分析にも余念がない、Xは広告であること意識しプレミアムに加入、詳細なインプ解析
時にはスパム扱いされんかそれ?というようなバズポストの引きポスやYouTube人気動画へのコメント欄から弊社サイトへの導線を作って回った。もはや狂気である。
しかし狂気は数字として実績に現れる
ある時期以降から弊社に登録したキャストは皆、彼のプロデュースを受けている。
今弊社で、活躍の中心にいるメンバーの多くは柴Pのプロデュースを受けている柴崎チルドレン達だ
人は行動によって心を動かされる。彼には人を変える力があった
柴崎マインドとも呼べる思想が確かに根付き始めていたのだ
かく言う自分も彼に影響を受けた一人
レンタル彼氏は個人事業主
僕自身以前のような状況でも問題ないと考えていた
誤解を恐れず言えば、
自分さえ売れていればいい
意識の低い他のキャストのことなど知ったことか
星ランクの低いキャストが多ければ自身の星がより一層光り輝くってもんだぜ
本気でそう考えていた
最後は特に性格が悪い
この本音をわざわざここで書くメリットは僕にはないが彼と話すようになり、その行動に次第に感化され、気づけば先輩の立ち位置、自身のレン彼登録当時に感じていたものを思い出し、ここらで自分も変わらなくてはと考え、そんな柴Pマインドのコンセプト化したメッセージ「あなたの物語に、特別な101ページを」発出に寄せてペンを取ることにした。
日本語の妙に関してはすでに個人的にツッコミを入れてるのでここでは割愛する

すっかり日陰者のレンタル彼氏だが、それでもホストクラブの非日常でもなくセラピストの物理刺激でもなく「レンタル彼氏だから」利用したい需要は今もなお間違いなくある。
このコンセプトは、そうした利用者様達へ向けた「これまで生きてきた軌跡を100ページまでとし、キャストと共に新しい101ページ目を作りましょう」というメッセージであると同時に、伏在しているのは「キャストとしての強い決意」だ
「男の人とのデートってこんなに楽しいものなんですね」
手を繋いで隣を一緒に歩いているだけで、涙を浮かべ感謝を述べる人を、僕は見たことがある
冗談でも大袈裟でもなく、利用者の方々にとってそのデートが「一生の宝物」になるように
例え世間から所詮ママ活だなんだと言われようと、自分のしていることは意義のある活動だと胸を張って言えるように
特別な101ページ目を刻むことへ尽力するのは、キャストの義務であり遂げるべき本懐と言ってもいい。
そんなメッセージだと思っている。
これは単なる商業上のキャッチコピーではなく、現在のキャストによってバラつきのあるマインドを統一し、弊社キャスト一同全員が共通の覚悟・目的意識を持ってレンタル彼氏という「仕事」に取り組んでいくための指標だ
当然僕もその一人、その覚悟がなければ自身にこんなキャスト名をつけたりはしない
もちろん簡単ではない、我ながら「一生の宝物」だなんてよう言ったもんだわあんた。
これはあなたの物語の話、あなたがその気にならないと始まれない。
ぜひ一緒に作ってみましょう。そして聞かせてください特別な101ページ目に相当する体験であったか。
自分たちとの時間を「楽しかった」と喜ばれ「また会いたい」とリピートされることにレンタル彼氏の矜持があると思っています※あくまで個人の感想です
特別な101ページ目
ご希望ならば、終わらない101ページ目を作りましょうか
僕との101ページ目は、袋とじでね。
おしマイケル。
