キャスト紹介〜椎名拓実〜Cast Story vol.2

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

GMの天道です。

WarmRelationでキャスト・お客様・関係者の間に立ち、
多くの相談や想いを受け止める役割を担っています。

そんな私が不定期でお届けする、
キャスト一人ひとりの人生と、その背景にある物語。

プロフィールだけでは見えない、
「その人が、なぜここに立っているのか」

今回ご紹介するのは、
椎名拓実が歩んできた道です。

人は誰もが表には見せない物語を持っています。
彼もまた、そのひとりでした。

いつも“言葉の手前”で立ち止まってきた人

彼と初めて話した時、
強く印象に残ったのは饒舌さでも、勢いでもありません。

むしろ逆でした。

一拍置いてから話す癖。
言葉を選ぶ沈黙。
それでも、こちらを置いていかない眼差し。

「この人は、言葉よりも“空気”で人と向き合ってきた人だ」

そう感じました。

生きていること自体が、当たり前じゃなかった幼少期

産まれた直後、
周囲は彼の将来を楽観できる状況ではなかったそうです。

ですが本人は、
そんな事情を知らぬまま、すくすくと育ちました。

幼い頃から、
現実よりも物語の世界に惹かれる子どもでした。

映画を観ては登場人物になりきり、
自分の中で世界を作り、役を与える。

“表現すること”は、彼にとって自然なことだった。

目立ちたがり屋で、泣き虫で、真ん中にいたかった少年

小学生時代の彼は、
とにかく前に出るタイプ。

クラスを盛り上げ、
遊びの中心に立ち、
行事では自ら考え、動き、引っ張る。

人前に立つことが怖かったわけではありません。

むしろ、
誰かが笑ってくれる瞬間に、生きている実感を覚える子でした。

思春期、居場所があった日常

中学生になると、
彼は自然と“盛り上げ役”に収まっていきます。

上下関係も、集団の空気も、
どこか器用に立ち回っていた。

この頃、

彼は自分の中にある違和感を、ほとんど意識していませんでした。

日常は、普通に流れていたのです。

高校時代、世界に馴染めなかった感覚

高校に進学すると、環境は一変しました。

価値観の違い。
好きなものを好きだと言いづらい空気。

彼が夢中になった映画やアニメは、
時に嘲笑の対象にもなりました。

「ここじゃない、どこかへ行きたい」

その想いが、
彼を“表現者”の世界へと導いていきます。

同じ方向を向いている人たちの中で

俳優・声優の養成所。

そこには、
同じ夢を語る人たちがいました。

好きなものを否定されない。
語っても、受け止めてもらえる。

初めて感じた、安心していられる場所。

彼は、全力でそこに身を投じました。

うまくいかなくなった、ある瞬間

順調に思えた日々の中で、
ある日、彼は立ち止まります。

言葉にしようとしたものが、
思うように形にならない。

焦れば焦るほど、
頭と体の間にズレが生まれる。

それは、
過去に一度、心の奥へしまい込んだ感覚でした。

努力では越えられなかった現実

大切な場面でも、
自分らしさを十分に出せない。

評価される以前に、
「ちゃんと出来るかどうか」ばかりが頭を占める。

結果は、望んだものではありませんでした。

「全力でぶつかったのに、届かなかった」

その悔しさは、
彼の心を深く静めました。

人との距離を取る選択

それからしばらく、
彼は人との関わりを減らします。

目立たない場所。
静かな環境。

でも、ある時ふと気づきます。

「このまま、自分を閉じたままでいいのか?」

たった一言で、世界が変わった日

ある人の、何気ない一言。

「椎名さんって、いいですよね」

その言葉は、
彼が長年信じていた前提を壊しました。

今の自分を良いと思う人が居るなんて。

——自分だけが、自分を過小評価していたことに気がついた。

“足りない自分”から、“そのままの自分”へ

そこから、
人との関わり方は変わっていきます。

完璧じゃなくていい。
スムーズじゃなくていい。

大切なのは、相手をどう感じさせるか。

彼はそれを、体感として知っていました。

そして今、彼が選んだ場所

現在、椎名拓実は
WarmRelationという場所で活動しています。

理由は、驚くほどシンプルです。

「誰かの時間を、少しでも楽しくしたい」

ただ、それだけ。

椎名拓実がそばにいる意味

彼と過ごした人は、こう言います。

  • 「安心する」
  • 「否定されない」
  • 「自分のペースでいられる」

それは、
彼自身が“立ち止まりながら生きてきた人”だから。

もしあなたが今、

  • うまく言葉にできない想いを抱えているなら
  • 自分を出すことに、少し臆病になっているなら

椎名拓実は、
無理に引っ張ることなく、
同じ歩幅で隣に立てる人です。

言葉が多くなくても、
人はちゃんと、伝わり合える。

彼の人生が、それを証明しています。