あるレンタル彼女ご利用者の話し。
僕の名前は直道(仮名)。27歳のITエンジニア。
基本テレワークで自宅にいることが多い。
仕事は収入がそこまで悪くないので続けているが‥やはり人生1度は起業や転職の挑戦などしてみたいけど勇気もない。
彼女はいないし出逢いもない。
一時はマッチングアプリをやっていたことがあるが女性の返信は突然途絶えるし、色々条件をつけられたり基本的に冷たい。
そんなこんなでアニメやゲームなど趣味は沢山あるから一人でいることはそれなりに楽しい。
ある日"彼女お借りします"というアニメを知った。
2014年の古いアニメらしいが何やらルーツは‥
“レンタル彼女"だった。
レンタル彼女という名前は聞いたことがあったが女性にお金を使った遊びはしたくないし、深追いしたり恋愛するのは怖い。
でも、アニメの影響なのか気になってGoogleで調べてみた。
サイトにはレンタル彼女らしき女性が並んでいる。
この人本当にこの年齢なのかな‥
レンタル彼女をキャストっていうのか。
どうせ彼氏いるんだろ。
笑ってるけど指名終わったらスッと我に戻るんだろうな‥
卑屈な気持ちもあったが色んなサイトやキャストを見てまわった。
次の日、仕事の合間にサイトやキャストを見てまわる。
キャストって本当に来るのかな‥
運営に問い合わせたいけど繋がったら利用しなきゃいけない空気になったら怖い‥
初心者ようの説明とかないかな‥
サイトを見ていると初めての方へという説明があった。
キャストに直接メールができるのか。
メール無料?
ポイントとかで料金発生とかじゃないのか。
無料なら一回メールしてみるか。
僕は色んなサイトの中から2023年の4月にオープンしたばかりのWomen’sRibbon(ウィメンズリボン)というお店を選んだ。
お酒が呑めて年上のお姉さんは…と。
春花さん32歳。
お姉さんでお酒呑めて美人だからこの人で良いか。
「初めまして直道です。宜しくお願いします。」
夜にメールをしたら次の日の朝に春花さんから返信がきた。
「直道さん、初めまして春花です。メッセージありがとうございます。どんなデートがご希望ですか?」
もうデートの話し?何かいきなりだな。
でもとりあえず「春花さん、ご返信ありがとうございます。こういったサービスの利用は初めてでデートのイメージがついていない状態です」
送信すると、その日のうちにしばらくして返信が来る。
「そうなのですね不躾にごめんなさい。直樹さんのこともう少し知りたいので私を選んでくれた理由など教えてくれたら嬉しいです」
んー、別に選んだ理由は書くほどでもないんだよなぁ。
僕はアニメを見てレンタル彼女を知ったことや、年上にちょっと甘えてみたかったことなどをメールした。
春花さんはとても優しくて丁寧に返してくれた。
・レンタル彼女に興味を持って貰えたことが嬉しい
・どんな理由でも自分を選んでくれたことが嬉しい
彼女はとにかく僕からのメールを喜んでくれて、事務的なことや待ち合わせ、実際のデートについてなどわからないことは親切に教えてくれた。
何度もメールするうちにハッと思った。
マッチングアプリとは違う
メールというツールは同じでも、やりとりやこちらに興味を持って返信くれるところが違う!
まぁ、でもお金払うとなればそれゃそうか。
僕はもう少し冷静になろうと料金システムを調べてみた。
1時間4000円からか。
8000円という女性もいるけど違いはなんだろう。
おっ!
在籍一覧を押すとランクについて"というタッチ画面で違いがわかるぞ。
↓↓↓
なるほど。星ランクというのはカウンセラーの資格を持っていたりキャストの人気や経験で違いが出るん、だな。
だんだんシステムを理解してきた。
んー‥春花さんに会いたい気もするけどやっぱり会うのにはハードルが高いな‥
何だかんだ現実的に考えると声だけ聴いてみたいくらいだなぁ。
ん?
電話でデートができる?
なるほど。
電話なら雰囲気を感じられるし春花さんにメールより甘えやすい。
でもやっぱり顔がみたいよなぁ。
ん?
Zoomでデートもできる?
なるほど。
これなら確かに会わなくても顔はみれるし声も聴けるのか。
んー。でもなぁ‥Zoomって何かなぁ。
ピコン!
心の声を聴かれていたかのように春花さんからメールが来た。
「直樹さん、良かったら1度デートしてみませんか?不安はあるかもしれませんが私ちゃんとリードします。」
このとき直樹は謎にときめいた。
この言葉は一生かけてもリアルで貰えない。
アニメやゲームのように他人事でもない。
お姉さん好きの僕にとってキーワードなのだ。
この女計算してるのか?
レンタル彼女恐るべし。と思いつつ春花さんに返信。
「本当にリードしてくれますか?僕デート何年ぶりかだし人見知りするし緊張して話せないかも」
僕はさっそく甘えてみる。
春花さんは僕の不安を察したかのようにすぐさま返信。
「もちろんです。お姉さんに甘えちゃいなさい♡」
ズキュン!
マッチングアプリのサクラが言うレベルの一言だが、春花さんは違うと信じて会う日を決めた。
当日の待ち合わせ。
春花さんからおすすめの新宿南口のニューマンで待ち合わせることにした。
ウィメンズリボンにかけて狙ったのか天然なのかまさかリボンはつけてこないよな。
服装は私服を買って無さすぎて自信がないのでセンスを誤魔化せるスーツを着ていた。
彼女は写真と同じように白のワンピースで行きますと言っていた。
約束の15分前に新宿駅に到着。
近づくにつれてトキメキどころではない不安と期待のドキドキする緊張感‥
楽しみのような心配のような。
待ち合わせ場所について春花さんにメールをする。
「着きました。黒のスーツに緑のネクタイです。探せるかな。」
僕は少し彼女を試すように見つけて貰うことにした。
「直道さんですか?」
アナウンサーのように綺麗な声と僕を見つめる綺麗な女性が少し首を傾げて訪ねるように見つめてきた。
本物の春花さんだ‥
僕はまるで芸能人と会うような感覚で自分の名前を呼ばれたことに感動した。
Posted by Women’sRibbon
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