2020年のクリスマス

2021年1月15日

2020年のクリスマス

*この投稿は前回投稿した【2020年のクリスマスイブ】を引き継ぐ形で書いています

2日連続でアニヴェルセル

僕はそれくらい、このカフェが好き

たくさんの理由があるのだけれど3つだけわかりやすいものを言うと

僕が一番好きなロイヤルミルクティにおいてこの店のものが一番好きだから

つまり最高に美味しい、ダントツに。ダントツです。

一口飲んだらもう幸せ。

辛いこと全て吹き飛ぶ美味しさ。

心に染み入るその甘さと口溶け。

言葉では伝わらない美味しさ。

そしてもう2つ

空間

僕が大好きな空間をしています

テラスは特に落ち着く空間となっていてその空間にロイヤルミルクティが合わさるともう至極の幸せ

最後の3つめは、やはり、人

接客を超えた、そこで働く皆さんのお人柄

優しく、丁寧で、気遣いもでき、冗談も言える

素晴らしいエクスピリエンスを与えてくれます

素敵な空間にロイヤルミルクティに素敵な接客

僕が2日連続クリスマスにアニヴェルセルカフェに行く理由は他にもたくさんありますが、大きな理由としてはその3つです

今日のテラスは僕だけだろう、とゆっくりとロイヤルミルクティを飲んでいると、隣にまた、カップルが座ってきました

今回は、仲良さそうなカップルでした

僕は気にせず月を見ながらいつも通り将来のことや自分の未来を考え始めました

ある程度時間が経つと

「えっっ!!!えっっ!!!」

そんな声が聞こえてきました

隣のカップルの彼氏の声でした

「リアクションがオーバーだなぁ関西の人?」

そんな風に思いながらイヤホンを耳につける

すると音楽が再生される前にこんな声が聞こえてきました

「これ!俺がずっと欲しかったやつ!!えっっ!まじで嬉しい!!」

僕の再生ボタンを押そうとする指が止まり

音楽が流れていないイヤホンをつけたまま考え事に浸りました

聞き耳を立てようとしたわけじゃなくて気になってしまったのです

いや、聞き耳を立てていたのだと思います

「え、まじで!!ほんとうに嬉しいんだけど!え!まじで!これはやばい!これはやばい!」

そのプレゼントがどんなものかは分かりませんが、とになく彼氏のリアクションが気持ちよく僕の心も嬉しくなってきてしまいました

彼女も嬉しさを隠しきれないように震えた声で

「えっー!!ほんとに?!?ほんとに?よかったぁ!」

こんな風に喜びを漏らしていました

「え!まじでやばい!センス良すぎ!!これまじで買おうかずっと迷ってたやつ!!何でわかったの?!え、まじで嬉しいんだけど!やばい!」

彼氏は心から喜び声に出して声を振るわせながら言っていました

本当に嬉しいんだなと、

離れている僕にも伝わってきました

それから30くらいたっても何回も

「まじで嬉しい!ありがとう!」と彼女に伝えていました

「素敵すぎる彼氏….なんて素敵なんだ..」

僕は趣味がてらプライベートで素敵だと思うカップルYoutuberにインスタやTwitterなどでDMやメッセージを送って動画制作のお手伝いを無料でしているのですが

このお二人を「カップルYoutuberにならないか」とお声かけしようと思いました

声かけ自体僕は慣れており余裕だろうと思ってタイミングを見ていました

出るタイミングが一番いいと思い

考えことをしながら2人が出るのを待っていました

しかし

2人はずっとラブラブな話をしては手を繋いではの繰り返しで、なかなか出る気配がありませんでした

「閉店までいるつもりなのだろうか?あと2時間もある…」

僕はその日、赤れんがを回る予定でした

時間帯は20:00-21:30がピークだと思われます

そのときすでに20:00少し過ぎでした

「そろそろ行かないといけないんだよな、仕方ない、テラスで声かけるか」

そう思い、僕は2席ほど離れたその席に歩いて行きました

しかし…

テーブルの目の前に来て初めて気付きました

ガラス張りです

そして店内は満席

窓側の席も埋まっています

そう、声をかけようとしたとき、

男性の頭の後ろにはたくさんのカップルがガラス越しで外を見ていました

僕とこのカップルは丸見え状態です

「こ、、、こ、、、こ、こりゃ、、きつい、、」

僕は忘れ物をしたかのようにそそくさとテーブルに戻りました

「こんな話聞いてない、、あんなたくさんのカップルの目の前で声をかけるなんて….ナンパでも何でもないし、声かけの目的は確かに幸せなことだけど、かといって、第三者からしたら不審以外何でもない…良い空気を台無しにしたらそれこそ失礼だ….」

僕は考えすぎてしまったのかも知れない

セリフもしっかりと考えた、しかしたったひとつ、そのテーブルの位置が問題だった

「何している、見られたって良いだろう!知らない人達だ、声かけもできない人が大きなことを達成できると思うか!気合いだ気合い!恥を捨てていくんだ!」

僕はテラスで自分を奮い立たせ、もう1度行こうと立った

テーブルの前まで来て男性の目を見ようとすると

僕の目線は無意識に男性のうしろに向けられた

さっきよりも視線を感じた、そして店員まで見ていた

僕はその視線に負けてしまい、また、忘れ物を思い出したふりをしてテーブルに戻った

「ありゃ、きつい、、いったい僕は何をしているんだ!クリスマスに、こんな怪しいこと、おかしな人じゃないか!」

僕は恥ずかしくなって頭を掻きトイレに逃げた

鏡に映る自分に喝を入れた

「弱虫!お前は何でそんなに弱虫なんだ!いつからそんなに弱くなったんだ?全然男気がない!まるでジャイアンから逃げるのび太ではないか!ドラえもんはいない、ちゃんと自分で動け!いくじなし!」

僕はそのカップルにどうしてそんなにこだわるのか、それを自問自答を繰り返した

逃げるための口実を考えようとしていたのだと思う

しかし結論は同じだった

「あのカップルが不定期でもデートの様子を動画にして発信したらより多くの人が幸せをそこからお裾分けできるようになるし、Youtubeやインスタにもっと温かい動画が増えていく、この2人は滅多にいない幸せなカップルだ、ロールモデルだ、あの2人の雰囲気を伝えるお手伝いをしたい。そして馴れ初めやもっとプライベートな話を聞いてみたい」

そんな気持ちがやはり強かった

カップルYoutuberは僕は重宝しているYoutuberのジャンルのひとつ

なぜなら幸せを常に発信するために動画を回しているから

恋人の幸せな雰囲気こそ、世界を愛で包み込む

愛は恋から始まる

誰かを好きになり、誰かを愛する、そして家族が生まれ、子供を愛する

愛されたこどもは愛されることを知る

そして誰かを好きになり、愛に変わり….

世の愛はすべて男性と女性の好きという感情から始まる

僕はそんな気持ちで捉えていた

世界平和は愛だと、その根源は恋人の幸せだと僕は考えているからこそ、こんなふうに、カップルYoutuberのお手伝いをしたりスカウトをしたりしているのだと

僕はそんな本質という名の初心に戻って、声をかけるよう自分を励ました

カップルYoutuberは難しいことは何もない

ただ、動画を回してデートするだけ

あとは編集の力と音楽でどうにでもなる

誰にでもなれる

資格なんていらないしお金も必要ない

だからハードルもとても低いから僕はこの性格の良さそうな2人ならきっと、喜んでチャレンジしてくれるだろうと自信があった

テーブルに戻ると2人はいつのまにか身支度をしていた

もう、出るらしい雰囲気でそそくさと伝票を持ちレジへ

僕は急いで荷物をまとめ、そのあとについて行った

レジ、並び、会計が終わると、僕の番へ

流石にレジで声かけるのは僕も相手も気まづいので会計をささっと終わらせたあと、僕は声かけようと考えていた

レジに歩くと振り返って出口に向かう2人とすれ違った

すれ違うとき2人は腕を組んでおり笑顔がマスクから溢れ出てキラキラとしていた。良い匂いがした。

僕は会計を済ませようとカードを差し出すと

「少々お待ちください」

どこから現れたのかわからない男性が横からカードを差し出して、あろうことかそのカードを先に受け取りレジの人はそのカードを通していた

「なんてことだ」

僕はしっかりと2人の背中を見て

出口を出たあとどっちに曲ったかをしっかりと見た

「右だな、コートは黒、マフラーは白」

会計を済ませ

店員たちに挨拶をしササッと出た

右に曲がり探し始めた

「黒いコートに白いマフラーだな.、、なんだこりゃ、なんてことだ、、」

右に曲がると

カップルが数え切れないほど歩いていた

穴場スポットでいつも人が少ないこの道ですら

クリスマスという日はカップルをみなとみらいの端っこまで集める

黒いコートに白いマフラー、、そんな服装のカップルがたくさん歩いていた

あるカップルは川を眺め

あるカップルはベンチでセルフィーを撮り

あるカップルは男性の膝の上に女性がのっかってキスしていた

いったい、、どれだ…..

僕は焦った

走り回った

あるカップルを見ては顔を覗き

「こんなんだったっけ…..もっと、こう、髪が短かったような….」

「あの人だ間違いない!!」

そう思って声をかけようと近づくと

「あれっ、女性の目がちょっと違う…..??」

自信がなく声をかけることができなかった

そして僕は1人で悔しく川を見つめ始めた

「なんてこった、バカなやつ、本当にお前って、チャンスの時にどうしようもない、また大きなチャンス逃した、ああもったいない」

そんな気持ちで川を見つめては空を見上げていた

すると肩を叩く感覚が….

振り向くと

「あれっ、もしかして、さっきの2人??」

そんなことが頭によぎった

「でも….女性、もう少し身長あったような….」

僕は自信がなかったため聞くことをせずに相手の第一声を待った

「あの、お写真撮ってもらっても良いですか?」

とても丁寧な頼み方で快諾した

「3枚撮りますね!」

撮り終えたあと、

僕は軽い感じで言った

「素敵ですね、横浜は初めてですか?」

「はい、そうなんです!」

男性はとても腰が低く礼儀正しく誠実そうだった

「そうなんですね、ちなみにあのカフェは行きましたか?」

僕はすぐそこのアニヴェルセルを指さした

「いいえ、行ってないです!」

ここで確認が取れた

「この人たちじゃない….」

そして僕は一言を添えてその場を後にした

「あのカフェ、本当に素敵なので来年の今日にでも」

「そうなんですね、ありがとうございます!!」

僕は時計を見た

22:10

「なんてことだ….こんな時間、赤れんが….」

ダメ元で向かったしかし、やはり人は皆無だった

カップルたちはもう姿を消し、寂しい赤れんがだった

僕はそのまま帰路につき

ドラマチックなクリスマスを風呂の中でゆっくりとはんすうして、1人ゆっくりオレンジ色の湯に身を委ねた

「二度と、こんな失敗はしない、二度と、二度と」

僕はこの痛い失敗を二度と繰り返さないと心から決心した

never….ever…..ever…

チャンスが来たら、迷いなく、行動する

それがどんな状況であっても。

このクリスマスのサンタからのプレゼントが

将来大きなチャンスが来たときに役に立つことを祈って。

2020年のクリスマスは、形ない目に見えないプレゼントを抱きながら少し早めに床に就いた

この記事を書いた人

ゆうや

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